藤井風、多彩なジャンルを自在に操る「音楽の還元装置」藤井風という存在

藤井風、多彩なジャンルを自在に操る「音楽の還元装置」藤井風という存在

こんにちは。私のブログにお越しくださりありがとうございます。

突然ですが、みなさんは藤井風さんの曲を初めて聴いたとき、どんな気持ちになりましたか?

私は「何なんw」のイントロを耳にした瞬間に思わず「なんなん!?」と声をあげてしまった一人です。

舌打ちのような音から始まり、岡山弁まじりの歌声が響き渡る。

これまでのJ-POPとは少し違う独特の空気感に、気づけば心を奪われていました。

藤井風さんの音楽は、聴く人に「えっ?」「なんで?」と驚きを与えながらも、最終的には心地よい余韻を残してくれる不思議な魅力を持っています。

今日はそんな藤井風さんを「音楽の還元装置」として捉え、彼がなぜこれほど多彩なジャンルを操れるのか、その秘密と魅力を探っていきたいと思います。

藤井風、幼少期から積み重ねられた音楽の土台

藤井風さんは1997年生まれ、岡山県里庄町という小さな町で育ちました。ご家族の支えを受け、幼い頃からクラシックピアノに触れていた彼は、いわば「音に囲まれた日常」を過ごしていたのです。

父のすすめで始めたYouTube投稿では、12歳の頃からさまざまなジャンルの楽曲をピアノでカバーしてきました。ビヨンセやマイケル・ジャクソン、さらにはJ-POPや昭和歌謡まで、ジャンルを問わず自分の指先を通して“自分の音”に変えてしまう姿がそこにはありました。

こうした経験が、彼の音楽観を大きく形づくったのだと思います。つまり「どんな音楽も自分の体を通せば再構築できる」という感覚が、自然と身に付いたのではないでしょうか。

藤井風、「何なんw」に宿る自由さと遊び心

2019年に発表されたデビュー曲「何なんw」。タイトルからして衝撃的で、初めて聴く人は必ず二度見ならぬ“二度聴き”してしまう曲です。

コミカルなのにスタイリッシュ

イントロの独特なリズムや、岡山弁の柔らかい響きは、一見コミカルなのにどこかスタイリッシュ。ポップスでありながら、ジャズやR&Bの香りもするのです。

メッセージ性のある歌詞

歌詞の奥には「誰かを裁かず、ただ笑い飛ばそうよ」という温かいメッセージが潜んでいます。私はこの曲を聴いたとき、ただ面白いだけじゃない「音楽の奥深さ」と「人柄の優しさ」が一度に伝わってきました。

多彩なジャンルを自在に還元する力

藤井風さんの音楽は、ポップス、R&B、ジャズ、クラシック、さらには日本の演歌や歌謡曲まで幅広い要素が混ざり合っています。それでいて、聴いていてバラバラにならず、ちゃんと「藤井風の音楽」として一本筋が通っているのです。

音楽を“分解と再構築”する感性

それは彼が単に「真似をしている」のではなく、受け取った音楽を自分の感性で“還元”しているからだと思います。まるで食べ物を体に取り入れて栄養として還元するように、彼は音楽を吸収して自分の内側で咀嚼し、別のかたちで外に放っているのです。

ファンの間ではよく「彼の演奏はジャンルを越えた奇跡」と言われますが、私はそれ以上に「ジャンルを一度分解し、もう一度愛情を込めて組み立て直している」と感じています。だからこそ、多彩なのに統一感があり、聴いていて心が落ち着くのでしょう。

クールな外見と岡山弁のギャップ

藤井風さんといえば、すらりとした高身長に中性的な雰囲気をまとったスタイリッシュな外見も特徴です。しかし、インタビューやMCで岡山弁を話すと、一気に親しみやすい空気に変わります。

「わし、〇〇なんよ」といった言葉を聞くと、都会的な見た目とのギャップに思わず笑顔になってしまうのです。この柔らかい親近感も、ジャンルを超えてファン層を広げている要因だと思います。音楽だけでなく人柄も“還元”されているように感じられる瞬間です。

藤井風、海外に広がる“風”の音楽

2024年には日産スタジアム2daysで14万人を動員し、同時に海外のフェスにも出演するなど、藤井風さんの活動はますますグローバルになっています。

そして2025年9月には3rdアルバム『Prema』の発売が控えています。なんと全編英語詞で構成されるとのこと。これまで培ってきた日本的な感覚を保ちながら、世界の舞台に新しい音楽を還元する姿は、まさに“音楽の還元装置”という言葉がぴったりです。

藤井風、聴く人ごとに違う“栄養”を届ける人

それが藤井風なのかもしれません。

藤井風さんの音楽を聴いていると、「あ、これはジャズっぽい」と思う人もいれば「懐かしい歌謡曲みたい」と感じる人もいるでしょう。あるいは「英語の曲みたいでオシャレ」と受け取る人もいるかもしれません。

その多様な受け取り方こそが、藤井風さんのすごさだと思います。音楽をジャンルごとに切り分けるのではなく、聴く人の心に一番しっくりくる形で還元してくれる。そんな柔らかな力が、彼の音楽には宿っているのだと私は思います。

これから『Prema』がどんな新しい風を吹かせてくれるのか、心待ちにしているファンはきっと多いはずです。私自身もその一人として、また新しい“還元された音楽”に出会えることをとても楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。もし藤井風さんの音楽で感じたことがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。あなたにとって彼の音楽は、どんな“還元”となっているのでしょうか?

それではまた遊びに来て下さい。

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