藤井風 新アルバム 遂に全曲リリース 無料配信、その心は?
こんにちは!私のブログにお越しいただきましてありがとうございます。
去る7月に渋谷の忠犬をモチーフにした曲を皮切りに、とうとう藤井風のニューアルバムはその全貌を白日の元に露することとなりました。それもAmazon primeでは全曲が無料で配信されたいました。
今回はその意図や戦略について私なりに考えてみたところを綴ってみたいと思います。宜しかったら是非お頂きたく存じます。
藤井風、最新作『Prema』の全貌が明らかに
私は既に公開されている三曲を毎日の通勤時に聴いているのですが、今朝またアルバムをクリックすると、新たな曲が耳に入ってくるではありませんか!
ただただ、びっくりしました。
現段階で「全曲を無料配信する」という具体的な公式発表・実績は見当たらなかったのですが、少なくともアマプラでは配信開始されていました。
藤井風(いや、多分プロダクション?)の考える無料配信の意図はわかりませんが、次のような理由や戦略が考えられるのでは? と思いました。
- ファンとの距離を縮めたい/信頼を築きたい
無料で音楽を提供することは、ファンとの間に、「壁がない」「アクセスがしやすい」という印象を与えるもの、藤井風のように、共感や深さ、誠実さを重要視しているアーティストにとっては「自分の声(歌・言葉)をできるだけ阻害なく伝えたい」という思いの表れとも考えられるでしよう。 - ブランド強化/アーティスト像の明確化
藤井風はこれまで、音楽性だけでなく「言葉」「メッセージ」「人間性」がファンやメディアの関心を引く要素になっていましたよね。「アーティストとしての在り方」をさらに強調することにつながるでしょう。 - グローバル展開/認知拡大
藤井風の今回のアルバムは全曲英語詞で発表しました。制作も海外チームと連携していることが報じられています。既にその認知度は国内に留まるものではないものの、更なるリスナーの獲得が期待できるでしょう。
藤井風、今回期待される配信の意図
藤井風というアーティストに特有と思われるものを挙げると次の様なことが言えると思います。
- 多様な言語・文化を横断する架け橋
藤井風はこれまで、日本語の歌詞だけでなく英語詞の作品を出したり、岡山弁など地方の言葉を使ったりする中で、「地元・日本文化」と「世界」をつなげる要素を持っています。無料配信は、言語や文化の壁があまり大きくない方法で楽曲を拡散させる手段となります。 - ファン基盤の拡大と忠実度の向上
熱心なファンは、楽曲が無料で/聴きやすい形で提供されることを「恩義/好意」として受け取る可能性が高いです。結果として、ライブやグッズ購入、共有・紹介など、アーティストを支える行動をとってくれる人が増えるかもしれません。 - 話題性とメディア露出
「アルバム全曲無料配信」のような施策はニュースになりやすく、メディアでの注目が集まりやすいです。藤井風自身は露出をそれほど追いすぎるタイプではないと感じられますが、それでも戦略的なタイミングでの露出・発信は重要視してきており、そういった話題を持つことはプロモーション面で意味があります。TV露出を含め今回の様々なタイミング、何かその様なものが感じます。 - 芸術性と誠実さのアピール
藤井風の創作のスタンスは「隠さない/真摯に自分と向き合うこと」が一定のキーワードになっています。先のインタビューでも、「今まで抑えていたプレッシャーからもやっと解放されて、自分のやりたいことを真っ直ぐ表現できた」作品であることが語られています。
全曲無料配信があれば、「商業的なしがらみを優先していない」「音楽そのものをまず届けたい」というイメージが強まるでしょう。
藤井風の今回の戦略のリスクやデメリットは?
今回の試みが藤井風の戦略だったとするとそこにはリスクや制約もあるでしょう。
- 収益の確保
無料で配信する分、直接の収益(CD・DL売上など)にはマイナスの影響が出る可能性があルのではという懸念があります。特にアーティストやレーベルとしてのコスト(制作費・宣伝費・スタッフ人件費など)は無視できません。今回の楽曲制作は米国での長期間滞在において行われたとも聞いているので、この点でもシビアな生産管理は否めないと思うのです。 - ブランド価値の希薄化の可能性
あまりにも「無料」が当たり前になってしまうと、作品に対するプレミア感・特別感が薄まることがあります。それが今までの固定ファンとの関係性や、今後の“有料”作品・限定版などの価値を保つ上で影響する可能性が当然でてくると思うのです。 - 期待のコントロール
無料配信をしてしまうと、「あのアーティストはいつも無料だ」とファン/世間が期待するようになり、いざ有料でないといけない場面での理解を得にくくなる可能性があります。
藤井風、無料配信は本人の意向だったのだろうか?
改めて、今のところ出てきた情報を見てみると:
- 藤井風のサードアルバム『Prema』は2025年9月5日にリリースされ、全英語詞の新曲9曲を中心に構成された作品であること。
- 『Prema』の初回盤限定で、「Pre: Prema」という追加ディスクが付き、その中に過去の日本語シングル曲が収録されているものがあり、これは“未発表曲”も含まれていること。
- 無料配信・全曲無料という事実を示す報道・発表は、現時点では見つかっていねいということ。
- 今、まさに聴いている「無料配信」はもしかして“ある条件下で無料で聴けるようにする状態かもしれませんね。
では、想像される「全曲無料配信」のシナリオとその意味とは何なのでしょうか?
さて如何でしたか? いずれにしても今日この時も藤井風のニューアルバムが聴けていることに凄く感謝です。
次回も藤井風の沼からお伝え致します。
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